@@園の苦悩

「ぶぶ漬け(京都のお茶漬け)を勧められたら、すぐ帰るのが礼儀」
この忌まわしき習慣のため、@@園は京都で苦戦を強いられている。
商品の宣伝をしただけで顧客が会社を立ち去ろうとするからである。

そこで、同社は、お茶漬けは京都の「ぶぶ漬け」と似てはいるが全く
別の関東の食べ物であるとして、京都での売り上げの増進に躍起である。
同社によるとお茶漬けとぶぶ漬けは、
(1)お茶漬けは静岡の番茶で食べるのが正式だが、
  ぶぶ漬けは宇治の煎茶で食べるのが正式であること。
(2)お茶漬けの王道は@島@郎と鮭茶漬けだが、
  ぶぶ漬けの王道は舞妓と京漬け物であること。
(3)お茶漬けがおいしいときは「美味い」というのが礼儀だが、
  ぶぶ漬けがおいしいときは「美味しゅうおすえ」というのが
  礼儀であること。

という決定的な違いがあるとしている。

また、同社はお茶漬けが関東の食品であることを明確にするため、
東海道五十三次のカードのうち、浜名湖以西のカードの同封を、
今後は見合わせる模様。


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