「工事中」という言葉が来年以降使用できなくなることが明らかとなった。
そもそも、「工事中」という言葉は、昭和40年ごろ流行した、ドリフターズの仲本工事氏と荒井注氏のかけ合いコントがルーツ。この
二人の名前をとった「工事注」という言葉は当時の流行語番付にもノミネートされ、夏場所に序の口付け出しでデビュー、5勝2敗とまずまずの成績を収めてい
る。
また、建設省(当時)も積極的に「工事注」の普及に尽力、全ての工事現場に掲げられた『ジスイズアペン』という看板は、英語教育に役立つとしてPTAから
も奨励された。
荒井氏がドリフを引退した後、表記は「工事中」に改められたが、ヘルメットをかぶってお辞儀する作業員の絵とともに「工事中」はま
すます普及し、もはや工事現場には不可欠のものとなっている。
しかしながら、荒井注氏は生前「(『工事注』はオレ一代限り)なんだ、バカヤロー」との意向を繰り返し述べており、本人の遺志を尊
重すべきとの声は強まっていた。
これを受けて、先日ついに『工事中』の使用禁止が正式に閣議決定されたのである。
なお、「工事中」の代替案としては、同じドリフターズの高木ブー氏の名を使った「工事ブー」が有力。
高木氏もウクレレを片手にカミナリ様スタイルで全国の工事現場を巡業するなど、大いに乗り気だ。
ただ「作業着を白か緑の全身タイツとトラのパンツに変えなければならないというのはいかがなものか」「工事の騒音を爽やかなウクレ
レの音色に変えるのは費用がかさむ」「工事が終わってみんなが帰った後、作ったベンチなどが壊れるのではないか」など関係者の反発も強い。
このため調整は難航しており、国土交通省も「ご迷惑をおかけしています」とヘルメットをかぶったまま頭を下げるのが精一杯だ。